細かな部分まで器が使いやすいかどうか

庚申窯

窯元を開いたいきさつを教えてください

実家が窯元でしたが、当初は引き継ぐつもりはありませんでした。九州造形短期大学に進学し、進路のことを考えると感覚的に継ぐ意識が芽生えてきて、卒業後実家の庚申窯で焼き物づくりを本格的に始めました。器作りの基礎を学び、正式に二代目として受け継ぎ、現在までに至っています。

制作時に心がけていることはありますか

上野焼はどれも薄作りのため、軽量なのが特徴です。抹茶碗など伝統的な器のほか平皿、花瓶、一輪挿しなどさまざまなフォルムの陶器が作られています。一つずつ高台に付着した釉薬を拭き取るなど、細かな部分まで使う人にとって”器が使いやすいかどうか”という事は心掛けています。

どの瞬間にやりがいを感じますか

今迄にでたことがない色が表れたときは嬉しい瞬間です。お客さんに作品を気に入って頂き、”昔作った器を今でも使っています”などの一言はやりがいを感じますね。

窯元名 庚申窯 (こうしんがま)
住所 福智町上野1937
電話 0947-28-2947
店頭販売 あり
webサイト http://aganoyaki.net/