上野焼の特徴

五感に心地よい薄づくり

「重くもなく、かといって軽すぎない。
口に当てて柔らかく、口当たりがよい。
使って分かる心地よい重さと質感。
決して目立ち過ぎることもなく、それでいて存在感がある・・・」

茶陶として発展した上野焼は、他の陶器類と比較して、極めて軽く、薄づくりであるという特徴を持っています。五感に心地良い、土の持つ素朴さ、力強さの中に「薄づくり」の上品さを秘めたその特徴現在にも受け継がれています。

自由で豊かな色と肌

「丹念に仕上げられた土から作り出される陶肌と、
多彩な釉薬が織りなす色彩美。
上野焼は、使う釉薬の種類が
他に類を見ない程多いのが特徴のひとつです。」

花や料理など、入れるもの・盛りつけるものと、器がお互いを高めあい、一体となった美しさを表現します。「使ってこそ美しい」上野焼の魅力のひとつです。

古来よりの伝承

「食器類は、古来より毒を消し
中風に罹らないと言われてきました。
また、酒の風味をよくし飲食物が腐敗しにくいとも
言い伝えられてきたのです。」

上野焼の伝統をふまえ、現代のそして未来の上野焼の姿を探し続けるエネルギーが上野焼の新しい歴史を刻んでいます。